日本点字図書館「ふれる博物館」オープン

手で感じて鑑賞できる博物館

日本点字図書館では、2018年4月に「ふれる博物館」をオープンしました。
これは、視覚障害者もアートに親しむことができるように、様々な絵画などをレリーフにするなどして、手で触れて鑑賞できるようにしたものです。

この「ふれる博物館」では、いろいろなアート作品を取り上げていくことにしていますが、最初はレオナルドダヴィンチの作品を取り上げています。
誰もが知っているモナリザの絵を手で触れて鑑賞することができるようになっていて、その芸術性を手先で知ることができるようになっています。
他にもレオナルドダヴィンチが設計した発明品の模型も展示されていて、彼の芸術性と創造性を良く知ることができるでしょう。

他にも様々な展示品があって、最も有名な作品の一つである「最後の晩餐」も展示されています。
世界に3つかしないとされている作品で、視覚障害者でなくても訪れて触れてみる価値がある作品と言えるでしょう。

きめ細かな対応がなされている日本点字図書館

日本点字図書館は元々、視覚障害者の方向けにたくさんの点字図書を収蔵しているところです。
こうした背景がありますので、こうした芸術作品の展示についても、視覚障害者に優しいとても親切な方法が採られています。

展示品の説明をしっかりと聞くことができるように、CDでの音声案内が作られていて、作品に触れながらその背景などを知ることができます。
そして、そのCDはお土産として持って帰れるようになっていますので、家でも日本点字図書館で学んだことを思い出せるというのもうれしいところです。

日本点字図書館ではこうした展示を定期的に行っていて、世界中からアート作品を集めて手で触って鑑賞できる企画展を行う予定でいます。
このレオナルドダヴィンチ展は常設展として、そのまま残ることになりますが、新たな作品が集められることになり、内容豊かな展示を楽しめるでしょう。
視覚障害者がより深い文化的な活動を楽しめるように、日本点字図書館では様々な角度から取り組んでいるのです。

視覚障害者だけでのアクセスもしやすくてとても便利

日本点字図書館は、JR高田馬場駅から歩いて10分程度のところに位置しています。
この施設が人気な理由の一つが、視覚障害者が一人でも来やすいということです。
駅から近いということだけでなく、図書館に来るまでの道も視覚障害者が歩きやすいように整備されていますので、無理なく一人でもアクセスできるでしょう。

開館日は週に3日で、水曜、金曜、土曜となっています。
開館時間は10時から16時となっていて、入館は完全無料ですので気軽に来館することができるでしょう。