臨床心理士

カウンセラー

人の心を見る注目度の高い仕事 臨床心理士

臨床心理士は、精神的な疾患を持つ人や、心の悩みを抱える人などを援助するためにカウンセリングをしたり、心理療法を施したりするプロフェッショナルです。
一般的に心理カウンセラーと呼ばれる人たちは、特に資格を持っていなくても仕事ができますが、臨床心理士という場合は、臨床心理士の資格を持っている人のことを指し、より高いスキルを持っていることが証明されています。

ストレス社会と呼ばれている日本では、仕事や家庭でストレスを感じることが多く、悩みを抱えるようになったり、うつ状態に陥ってしまったりすることがあります。
さらには、児童の中にも様々な事情で精神的な負担を感じる人もいて、様々な層においてメンタルヘルスケアが必要とされています。
この分野において活躍できるのが臨床心理士です。

臨床心理士ごとに選択する手法は異なりますが、それぞれが持つ心の悩みを明らかにして、どのようにして問題に立ち向かっていけるか、自分のことをどのように見られるかなどを考えていきます。
精神科医が行うアプローチとは異なる角度でサポートを行い、人々の精神的な負担を軽減することができます。

大学院を修了することが求められる民間資格

臨床心理士として働くためには、資格を取得する必要があります。
この臨床心理士という資格は国家資格ではなく民間資格ですが、資格取得にはかなり高いレベルの条件を満たす必要があります。

受験資格として、指定された大学院修士課程を終了することというものがあります。
指定された大学院は全国で160校ほどがありますが、その課程を修了しないと受験することさえできませんので、他の資格に比べてハードルが高くなっています。
簡単に取れる資格ではありませんので、もしこうした課程を修了しているのであれば、学歴を活用して資格を取ることを考えてみると良いでしょう。

様々な職場で働くチャンスがある

臨床心理士はいろいろな職場で働く機会があります。
メンタル系のクリニックなどの医療機関で働くケースが多いですが、少年院や刑務所などの矯正局で更生のために働く人もいます。
また、児童相談所など、児童に対応する部署で専門的な役割を担うこともあります。

学校などに入って、スクールカウンセラーとして働く人も増えてきていて、これからニーズが高まっていくと見られています。
また、企業内でもメンタルケアの重要性が高まっているため、会社の医務室などに配属されて、勤務する会社の社員のケアに専念するという仕事もあります。
いろいろな職場がありますので、自分の好みの場所を探して、今まで身に着けてきた能力をいかんなく発揮できるようにしましょう。