精神保健福祉士

勉強

精神病患者さんの福祉のために働く精神保健福祉士

社会福祉の現場で働くプロフェッショナルはたくさんいますが、その一つが精神保健福祉士です。
社会福祉の中でも、特に精神病患者さんの福祉に限定して活動を行うのが特徴で、専門的な知識と判断能力、実務経験を活かしてどのようにして社会復帰ができるようになるか、適切な治療を受けられるかをサポートする役割を担っています。

精神病患者さんは、完治に至るまで時間が求められたり、家族の負担が大きくなってしまったりするという傾向があります。
そこで、精神保健福祉士が、社会福祉制度の総合的な枠組みと、それぞれのケースの必要性を見ながら、適切なサービスを受けられるように援助します。
患者さん自らはもちろんのこと、それを支えるご家族も安心して毎日の生活を送れるように、複合的なサポートを行う必要がります。

実務経験も求められる精神保健福祉士試験

精神保健福祉士になるためには、国家試験に受かる必要があります。
精神保健福祉士試験には、受験資格があって、学歴と実務経験の二本立てとなっています。
精神保健福祉に関する教育が受けられる指定の大学や短大を卒業することによって、一つ目の受験資格を満たすことができます。

もう一つの受験資格として、演習、実習科目を終了するというものがあります。
トータルで28日間、210時間以上の指定された実習科目を履修して、実務経験を積むということが求められます。
学校での学習と、実務経験を積むという二つの条件をクリアすることによって初めて精神保健福祉士試験を受けられることになります。

精神保健福祉士試験は、比較的難度が高く合格率も他の社会福祉系の資格よりも低めです。
そのため、じっくりと試験対策のための時間を取って、準備を完璧にして試験に臨むことが重要です。
受験資格を満たすまでにはそれなり長い期間が必要となりますので、その時間を無駄にしないためにも、できるだけ早い時期に取得できるように努力しましょう。

様々な場所での活躍の場がある

精神保健福祉士は、精神病患者さんが関係する様々な機関で活躍することができます。
民間で働きたいと思うのであれば、精神病院や大きめの精神科が設けられている総合病院で働くことができます。
多くの場合、精神保健福祉士と呼ばれるのではなく、精神科ソーシャルワーカーと呼ばれます。

また、社会福祉施設や児童相談所、役所の担当部署に配属されて公務員として働く人も多くいます。
地域の社会福祉のために自分の高いスキルを活用することができますので、やりがいを強く感じることができるのがメリットです。
自分に合った職場を選んで、スキルを最大限発揮できるようにしましょう。