障害者アートを後押し!活動推進法成立

「障害者文化芸術活動推進法」が成立した

障害者に関する法律はたくさんありますが、その中でも画期的とも言えるのが「障害者文化芸術活動推進法」というもので、衆参両院を通過してすでに成立しました。
超党派議員によって立法化された法案で、全会一致で可決され、障害者の芸術活動への参加を強力にサポートするためのものとなっています。

この「障害者文化芸術活動推進法」の中身としては、障害者が文化芸術活動により参加できるように推進すること、文化芸術活動の教育を受けられるように助けることなどがあります。
また、障害者がアート作品を制作しやすいように支援することや、障害者が作ったアート作品が世に出やすいように助けるなどの内容も盛り込まれています。
さらに、芸術性が高い障害者の作品については、その価値を知らせるための支援を強化するという内容もあり、障害者の文化活動を強力にサポートできるものとなっています。

より障害者が芸術に触れ作品を作れるようにする狙い

「障害者文化芸術活動推進法」の施行によって、障害者が芸術活動、たとえば音楽鑑賞や美術館への訪問、芸術家との触れ合いなどの機会をより持てるように支援がなされます。
こうして、障害者が芸術に触れるチャンスを多く作り、文化的な能力を高めていくことができるようになるでしょう。
これは、障害者がより豊かで精神的に満足のいく生活を送るために、とても役立つものとなります。

そして、こうしたアートに触れる機会をたくさん持つことで、障害者自身の創作意欲と能力が高まることも政府の狙いとなっています。
障害者がそれぞれの独自の視点でアート作品を作り、それが世に出されることによって、より文化的に質の高い社会となっていくことができるのです。
また、障害者としてもやりがいと人生に対する喜びを味わえるようになりますし、他の方たちへの励ましにもなります。

この法案には好意的なコメントが多く寄せられている

「障害者文化芸術活動推進法」が公布、施行されたことによって、たくさんの好意的なコメントが寄せられています。
たとえば、今まで障害者は文化的な活動において、とても小さい規模で活動を行ってきていて、地域による温度差も非常に大きかったという実情が見られていました。
そこで、この法案によって全国的に障害者の積極的な文化、芸術的な活動への参加が進むことになるのではないか、と期待されています。

また、実際に障害者が制作したアート作品について、施設側での著作権についての理解が不足していて、きちんとした形で作品が扱われていなかったことが多い、という現状にも目を向けています。
それが、この法案によって改善され、きちんとした形で世に送り出されることが期待されるというコメントも見られました。