社会福祉主事

デスク

役所でのお仕事

福祉の仕事として、1つ目に紹介するのは「社会福祉主事」です。
あまり名前が知られていない仕事の一つなのではないでしょうか?
社会福祉主事各都道府県や市町村に設置されている職業の一つで、主に役所で仕事をすることになります。
それでは、どのような仕事をすることになるのでしょうか?

この仕事は、福祉事務所として必要なことを幅広く取り扱うことになります。
福祉事務所では生活保護や児童福祉、母子家庭の保護や老人福祉、さらには身体障害者及び知的障害者の保護など、様々なことについてやらなければなりません。
これらの仕事に必要な人材を行ったりするのが、社会福祉主事の仕事ということになります。

それでは、この仕事になるためにはどのような条件があるでしょうか。
社会福祉主事になるためには、任用資格が存在しています。
この任用資格を得るためには、まず年齢として20歳を超えていなければなりません。
これに加え、地方公共団体において事務吏員や技術吏員として仕事をしている、地方公務員であることが求められます。

そして、人格としては高潔で自分の仕事に対して誇りを持って望むことができ、かつ様々なことに思い巡らせることができ、その上で社会福祉の増進に対して意欲的であることが求められるという、かなり厳しい条件が設定されています。
これらを満たしている人が資格を取得する要件を満たしていますが、さらに以下の条件の内の一つを満たしていなければなりません。

1つ目は「大学や短大など、厚生労働大臣が指定した社会福祉主事任用資格選択必修科目の内3つ以上の単位を取得していること」。
2つ目に定められているのは「厚生労働大臣の指定する養成機関の過程を終了していること」。
3つ目は「社会福祉士または精神保健福祉士の資格を取得していること」。
4つ目は「厚生労働大臣から指定を受けた社会福祉事業従事者試験に合格していること」。

そして最後は以上4つの条件と同等以上の能力を持っていると厚生労働省令で定められていること。
と以上の5つとなります、いずれもそこまで特殊な条件というわけではありませんが、なかなかなるのが難しい仕事であることはわかるでしょう。

指定科目

それでは、大学または短大などで単位を取得する場合、どのような科目が指定されているのでしょうか。
項目は非常に多く存在しており、大学によっては3単位以上のものが設置されていることもあります。
これらの中から3つを選べば構いません。

代表的なものとしては「社会福祉概論」「社会調査統計学」「公的扶助論」「倫理学」「犯罪学」「看護学」「栄養学」などがあります。
これ以外にも様々な科目が指定されているため、下記のリストも併せて御覧ください。
>>社会福祉主事任用資格の取得方法「厚生労働省」

上記の科目のバリエーションからも、この仕事が様々な範囲の福祉について関わることになるものだということがわかるでしょう。
多くの知識を持ち、幅広いことに対して理解があり、それらを総合的に考えることができる人物でなければ、社会福祉主事としての仕事はこなすことが難しいと言えます。
経験などが問われるものではないため、努力によって取得することが出来ます。
今後の福祉を中心で支えていきたいと考えている人に適した仕事と言えるでしょう。