移動介護従事者

移動

サポートがしやすい

介護の仕事として次に紹介するのは「移動介護従事者」についてです。
移動介護従事者というのは、一般的にはガイドヘルパーや外出介護員という名前で呼ばれることがあります。
正式には「外出介護従事者」と言う名前ですが、現在ではその仕事の内容から移動支援従事者という名前で呼ばれることも多くなっています。
それでは主にどのような仕事を行うことになるのかを見てみましょう。

移動介護従事者の介護対象となるのは主に3種類の障害を抱えている人です。
1つ目は「視覚障害者移動介護従事者」で、これは全盲、ないしはそれに近い視覚障害を持っている人の外出を補助する仕事となります。
いわば人間版盲導犬のようなものだと思って頂ければ良いでしょう。
視覚障害があるだけで意思疎通などには問題が発生しないことが多いため、比較的コミュニケーションも取りやすく、サポートがしやすい仕事となります。

次に2つ目は「全身性障害者移動介護従事者」で、こちらは単独ではからだを動かすことができないような障害を抱えている人の外出を補助する仕事となります。
移動には車いすを用いる事が多く、ガイドヘルパーがやるべきことが最も多いパターンとなるでしょう。
ただし、自分の意思をもって動いてしまうことはないため、制御をするのは比較的容易であり、精神的には最も楽な移動介護でもあります。

そして3つ目が「知的障害者移動介護従事者」です。
こちらは知的障害を持っている人の外出をサポートするのが仕事となります。
それほど重度な知的障害を持っている人を任されることは多くないものの、意思疎通が難しかったり、制御をすることができないなど、精神的厳しい移動介護となる場合が多いでしょう。

移動介護従事者になるには

それでは、移動介護従事者になるにはどのようなことが必要となるでしょうか。
この仕事は市町村ごとに資格が設定されているもので、自治体によって必要な要件が違っています。
養成研修が必要となる自治体もあれば、必要としていない自治体もあるため、事前に自分の自治体がどのような設定をしているのかを確認しておくようにしましょう。

移動介護従事者資格の取得のためには、介護福祉士やホームヘルパーなどの介護系の資格を持っていることが求められる場合が多くなっています。
これについても自治体によって設定が違っているため事前に確認をしておきましょう。

研修の内容は上記の仕事内容によって変わっています。
視覚障害者補助の場合が最も時間が長く、全身性障害者補助の場合が最も短く設定されています。